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大日本神相学派琉家 陰陽師 神政館

霊能者・宗教教祖の考察

«霊能者はこうして騙される»

「自分は幼少期に人の死期を知ることが出来た不思議な子供だった」などと言うのは、霊能者が自分の事を説明する時に良く使う常套手段だ。此の手の霊能者による幼少期の武勇伝は大半が後付けのもので嘘っぱちだ。

人は生きている間に皆嘘をつくが嘘にも色々あって、「嘘も方便」と言う場合と社交辞令による嘘は良いとしても、どうでも良い事やつかなくても良い嘘を使って言い訳にしたり、何かと些細な嘘を口から出任せにつく奴がいる。私の周りにも数人居るが、連中の共通点はその些細な嘘がバレていないつもりだと言う事だ。まあ、その場合はほとんどがバレていて、周囲の人もそういう人なんだと諦めて気付かない振りをしているだけだ。そして、嘘をつく連中というのはこれを読んでも自分ではないと思うのが最大の特徴だ。

嘘の一番の特徴は、嘘もつき過ぎると自分の中で真実に成る事だ。自分の歴史まで書き換えてしまう。この特徴を全て持っているのが霊能者だ。

霊能者と一口に言っても、四魂が本霊の因縁の影響を強く受けて悪因縁を持つ事に成った霊能者と、本人自らが過去世で作った過ちによる悪因縁を持っている霊能者と、極めて悪質な生まれて間もなく魔物と手を組んだ霊能者の三通りに分けて考えられる。

一通り目の、四魂が本霊の因縁の影響を強く受けて悪因縁を持つ事に成った霊能者は、平均的な四魂よりも四魂の規模が大きく守護がしっかりしているのが特徴だ。此の類の霊能者は、まず霊能活動をしていない場合が多く、活動をしていたとしても知人に頼まれて霊視するくらいで、積極的に霊能力を使用せず伏せている場合が多い。彼らのもう一つの特徴は、守護が強く自らの四魂の動きもしっかりとしていて、人に対しても物に対しても場所に対しても、正邪の区別を割合正確に判別出来る事だ。此の類の霊能者が私の縁者の特徴で、霊障による悪因縁も持っているが、悪質なものではなく仕方なく巻き込まれた因縁や本霊の因縁によるものが大半だ。

更に、四魂がしっかりしているので守護との連携が旨く取れているのも特徴だ。最低限の守護と四魂の連携が取れていない者は、仮に私と縁が結ばれてもその縁は細く何れ切れてしまう。

二通り目は、四魂が霊能者に向いていると言う特徴も去ることながら、過去世の多くで修行を中途半端に行ったり、神仏に関わろうと怪しい教団に関わり余計な霊的活動に参加したり、もろに霊能者や占い師等々の活動に手を染めて、多くの人々を惑わせて騙したり、時には魔物〔陀枳尼天や動物霊や妖怪や悪霊〕と手を組んで呪術をかけたりと言った活動をして糧を得た連中だ。

此の手の連中は基本的に怠け者が多く、成人した辺りから定職に就かずに、口先だけの詐欺的口調を最も得意としていると思いきや、意外にもその嘘は下手糞で当人を知る周囲の者は冷ややかな目で見ている。しかし「類は友を呼ぶ」というように前世の因縁の友である似通った怠け者の詐欺師が周りを固め始めると、周囲に担ぎ上げられて弱き者たちに自らは霊能者だと称して付け込んでゆく。

今回は霊能者の手口の紹介ではない。どのようにして霊能力を得て彼ら彼女らの四魂はズレて行くのかという事の解説だ。霊能者の周りにも前世からの騙し騙されるといった対人関係の者が集まっていて、自然に霊的な事柄に関心を持った者や、因縁深い連中が多く集まっているのが特徴だ。成人になる頃に人は自我がしっかりとしてきて、魔物〔陀枳尼天や動物霊や妖怪や悪霊〕などの憑き物も霊能者をコントロールしやすくなる時期を旨く利用して霊能者に憑依する。

此の時期の霊能者は、言動が少し変化し怒りっぽくなったり妙に優しくなったりする。すると最近おかしくなったと気付いたまともな数人の取り巻きは離れるが、波長が合う取り巻きはそのまま残り、霊能者と行動を伴にする者も現れ始める。人が数人集まると必ず必要になるのがお金だ。人生に困った人に優しい言葉をかけて近付き同調する。霊能者が魔物に憑依されると、まず十中八九霊能力は増す事になり、霊能者自身も憑依に気付くが、その多くは魔物を神仏と勘違いし、お伺いを立てる事でその魔物の手足と成って活動の場を広げていく。

霊能者は神社などの聖域が大好きで、特にパワースポットと称する場所が一番のお気に入りだ。大概は自分に都合の良い場所を持っていて、相談者を其処に案内する事で自らの神性をアピールする。自分を神聖な者に見せかける為のステージだ。大概は自分の好みに合った神仏や憑依した魔物から示された神仏を崇めて最高神としている場合が多い。

人智では逃れようのない悪因縁にまみれた者からすると、その優しい霊能者の言葉は人生で初めて味わった一筋の光に見える事から、霊能者に邁進し神と崇めてしまう傾向にある。魔物の憑依を神仏と勘違いした霊能者が、万が一その魔物を他の霊能者から指摘されても、自らも神仏だと信じたい一心と、魔物を否定する事は自分を否定する事にもなり兼ねない事からその事には触れない努力をする。仮に自分の憑き物が魔物であると気付いたとしても、相談者や周りに間違いだと言う勇気などある筈も無く、欲望に任せて確信犯となっても霊能活動をやめる事はない。霊能者は怠け者ばかりだからだ。もう一つ付け加えると、霊能者は気が小さい者ばかりで、憑き物と言っても霊能者の器量に合った物が憑いているだけで魔物も小物である事は確かだ。

最後の霊能者は、この三通りの中で最も悪質で、憑依している魔物も前者より少しは知恵のある大物に成ってくる。此処で勘違いしてもらっては困るが、犯罪者で例えるなら小物が万引き犯程度で貴方の周りにもよくいる大嘘つきだとすると、大物と言っても友人を騙す程度の詐欺師的要素を持った犯罪者だ。集団を組んで社会のゴミとして生きている暴走族のようなものだ。つまり警察やヤクザを見ると蜘蛛の子を散らすが如く逃げて行くあれの事だ。

しかし、彼ら程の悪質霊能者とも成ると、誰もが知る有名な霊能者にまで出世する者も出てくる。此のレベルに成ると、魔物も霊能者の四魂を狙うほどの大物が憑いているので、悪知恵だけは良く働くのが特徴だ。此の憑依した憑き物である魔物〔陀枳尼天や動物霊や妖怪や悪霊〕が、先祖と称してその姿形を相談者の四魂のデータから盗み出し、時にはその姿で現れて自分の宿主である霊能者に見せたり、或いは囁いたりして信憑性を持たせる訳だ。もちろん霊能者はそれらを知る由もない。至って真面目に霊視鑑定をし、まっしぐらに天狗となって行く。そして、霊視鑑定や霊界の事で矛盾を突かれたり知識にない事を詰め寄られると、急に怒りだすのが特徴だ。交霊や神降ろしや口寄せなどをする霊能者ともなるとかなり危険な状況だ。間違いなく約束できる事は、いずれ何らかの障害を引き起こし障害者として半永久的に人間界に関わる事に成る。その先は四魂の和魂を奪われて魔界に引き摺り込まれると言う落ちだ。

次は霊能者や宗教教祖の悪質な手口を明かしていく。


陰陽師・神政館 館長:山下款二