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大日本神相学派琉家 陰陽師 神政館

因縁についての考察

«墓相»

前回は墓石屋と言う事で私の個人的なルーツを通じて、次男と勤め先の石材店の親方との縁を紹介した。

私の四魂の経歴からして、息子が石材屋(墓石屋)に成るのも頷ける。しかも息子の四魂は大体に高僧である事が多く、やはり何か関連のある職業の縁に引っ張られて行くようだ。



此れを機会に吉相墓の解説をしておく。写真は三九羅(山下訓弘)がまだ二十五歳の時に吉相墓について書いた著書だ。とても分かりやすい吉相墓(五輪墓相)の解説書だが、元々の発行部数が少ない事と三十年以上前の古い本なので、探しても中々見つからない。墓相については、密教学や占学を交えた更に詳しい墓相についての本の出版を考えているそうだが、多忙な日々を送っている為、もう少し先の話になりそうなので、墓相の真相については私が時々掲載してゆく。



五輪塔(五輪墓)は、仏教三千年の歴史が体系付けてきたもので、宇宙との調和を考え抜いた末に辿りついたものだ。先祖の供養としては最も優れた方法で、因縁解脱の墓相として実現できる。

五輪塔の形は四魂を表したものだが、万物の徳を具現化したものでもある。宇宙の徳を備えている形だと言う事だが、一般には理解が非常に難しい。要は、墓は先祖の四魂を祭る訳だから、我々(先祖)の四魂それぞれに最も徳をもたらせる形というものがあって、それぞれの四魂との調和を考えて行き着いたものが五輪塔と言う事だ。

これではまだ理解が難しいと思うが、生きている人の運気を最大限にしっかりと流決させるには、大地に目印が必要だ。かつて武将が自らの威厳と存在を誇示する為に、競って城を建てたように、地球上に自分の存在をしっかりと示す事で、運気の基礎を大地に打ち込む事み、より運気が安定するという訳だ。此の事が土地を購入し家を持つ事の本当の意味だ。どちらかと言うとマンションの方が運気が弱いのは、土地に接していないからだ。

墓を持つ事も家を持つ事と同様で、先祖の墓は先祖の家と同じ意味を持つ。大地に墓を建立する事で、先祖の運気が上がると残された一族の守護も強くなると言う訳だ。ネットなどのバーチャルな世界に墓を建立するだとか、最近ではマンションのようなビルの中に墓を建立するケースも有るようだが、霊園に土地を持って墓を建立するよりも、墓としての運気は落ちる事は言うまでもない。

墓にも家にも言える事は、無理をし過ぎない事だ。普通の墓の規模は、五輪塔つまり五体とは、人が大の字に寝た状態の長方形程度の墓地があれば十分だ。もちろん、経済的に豊かな家はそれなりの広さの墓地にする必要がある。何事も調和(バランス)が重要だ。

我々も墓相鑑定の依頼を受けると、緻密な計算の元に五輪塔のバランスを計算して図面に起す。五輪塔と言う形の墓石が、宗派に関係なく先祖供養に最も適した吉相墓と言う事だ。

五輪塔の持つ意味は、先祖の因縁を最終的に解法すると言う、因縁解脱の墓相でもある。例えば、自殺者が絶えない家だとか、難病奇病が続く、犯罪者が続く、水子が絶えない、などの一族の因縁が最終的に解法される墓だ。よく墓相家・占い師・霊能者・宗教教祖・石材店(墓石屋)・寺の坊主などに、吉相墓を建立すると直ぐに運気が上がるなどと触れ回っている奴も多くいるようだが、直ぐにとは行かない。五輪塔を建立してから30年の年月を経て、先祖の因縁は解脱する。墓とは最低でも数十年単位でその働きが表にあらわれる。人の命の長さと違い魂は永遠だから、どうしても長い目で推し量るものだ。

五輪塔イコール先祖の因縁解脱へのメカニズムは、陰陽師らしく解説すると、五輪塔によって先祖が万物の徳を得る事で、四魂がしっかりする。するとその一族に四魂がしっかりとした魂が下りやすくなる。因縁深いという事は四魂の働きが悪いと言える。四魂の働きが良くなると、因縁深い四魂が生まれてくる事が無くなる訳だ。一言で言うと生まれてくる子孫の四魂の流れが変わるとう言う事だ。

神政館を一人でも多くの縁者と縁を繋ぐ方法として、ブログ読者には手を煩わせるが、神政館のサイト〔螺神梁サイトを含む〕・ヤフーブログ両方に記事を書く事にする。


陰陽師・神政館 館長:山下款二