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大日本神相学派琉家 陰陽師 神政館

因縁についての考察

«因縁解法は副産物として徳が積める»

因縁解法の一番大きな効能の一つとして、徳を積めるという事がある。本来の因縁解法の意味が、現在の目の前に立ちはだかった苦難を避ける為だけのものであっては成らない。無論皆さんは、過去生はもとより四魂の記憶を消して人生を経験している最中だから、来世の事よりも今と言う現実が全ての世界に生きている。

しかし、私のブログを真剣に読んでいる読者は、ある程度の信仰心と私を信じる事が出来る信念と直感とで、人間の肉体には魂が宿り、肉体が滅んだ後にも其処には魂の世界が存在して再び違う肉体において輪廻転生を繰り返す事を感じ取っている筈だ。

正に因縁解法の目的は、今生はもとより四魂の世界での自由度や、次の輪廻転生に向けての自由度を獲得する為の作業に他ならない訳だ。解法に辿り着く人の多くは、今生の肉体へと転生する前に四魂の世界での約束をもとに果たされたものだ。私にとってはブログやサイトの閲覧者の四魂を通じて、何時も読者の四魂と会話している訳で、初めてメールや電話で会話し出会う人であっても、約束通りの出会いに過ぎない。

因縁とは一見すると、人が関わって居ない事件や事故の因縁であっても、深く垣間見ると必ず人が関わって起こっている。四魂が宇宙に生まれて直ぐの因縁は、その四魂を創造した本霊、つまり四魂の創造主(神)の因縁を全てコピーして誕生する。その神の持つ因縁によって引き起こされてしまう事件・事故も沢山存在する。

従って、一見すると人が関わっていない様な事件事故であっても、その因縁を解法すると、その四魂の創造主の悪因縁の解法にも繋がる訳だ。しかしこの様なケースは殆ど無いと言っても良い。冒険者が何処かの無人の山で一人遭難して亡くなったとしても、それを送り出した人やその人を産んだ両親は必ず居る筈だ。その両親と疎遠になってしまう因縁や子供を事故で亡くすと言う因縁が其処にあるから事故は起こった訳だ。

つまり、因縁解法をすると、その因縁に関わった全ての人の因縁も解法されてしまう。例を挙げるのは難しいが、多くの人が関わってその人の商売が失敗し、借金で一家心中したとしたら、此のドラマにキャスト(配役)された役者が私と縁ができて解法依頼をしたとする。結果、この事件そのものが解法(無かったものとして削除)される以上、全ての人たちの因縁が解法される訳だ。単純に考えると、解法する為に奉納金を支払った人よりも、偶然解法してもらった人の方が徳をした感じがするかも知れないが、そんなに甘くはない。解法して貰った連中は解法を行った人に借りが出来た事になる。

飲み込みが難い話かも知れないが、四魂には輪廻転生をする時の時期が合致したソウルメイトと呼ばれる集団が存在する。現在のあなた方の一生で出会う方の多くは、皆ソウルメイトと呼ばれる人たちだ。その中には、気の合う仲間も居れば気の合わない嫌な奴もいる。暴力を振るわれたり、事故の加害者であっても、皆ソウルメイトに違いない。そのソウルメイトとは遡ると良い関係であった事も多く、長い輪廻転生を繰り返す内にお互いの四魂の因縁が加速して、益々互いに良い関係に成るケースと、お互いの未熟さ故に最悪の関係に発展してしまうケースがある。

一言で言うと、仲が良いほど喧嘩が絶えないとか、最初の出会いで喧嘩があった人と嘘のように仲良しに成る事があるのも、元はと言えばソウルメイトと呼ばれる仲間だからだ。仲が良いほど喧嘩をするように、たとえ殺された相手でもその因縁を解法すると、実は兄弟のように仲が良かったと言う事は当たり前のように有り得る。

殺した側も殺された側も、その因縁解法が可能なら解法して仲良くなりたいのが四魂の願いだ。しかし、過去世で何度も憎しみ恨みあった者同士は再び何処かで相対したとしても、会ったその日から因縁が加速するので、何も起こらずとも犬猿の仲になってしまう訳だ。そんな関係であっても、互いの気持ちを押し殺して仲良くなり、相手の為に誠意が尽くせるなら因縁解法の必要性は無くなるだろう。

しかし、実際は悪因縁になるまで拗れると修復は不可能に近い。因縁解法をすると、その因縁が解法(削除)される事で敵が味方になると考えれば理解しやすい。人の人生が上手く運ばないのは、対人関係が悪いからだ。敵をも味方にする事で対人関係がスムーズになり、「昨日の敵は今日の友」と言われるように、貴方の人生の手助けをしてくれる人を増やす事に成るのも因縁解法の副産物だ。それと同時に因縁解法の依頼者が願主に成る事で事件に関わった全ての人たちに徳を積めると言う訳だ。

此の事が、私が因縁解法の意味を説いてきた理由でもある。因縁解法は個人のものではなく、行く行くは世の中の人と人との関係が円滑になり、平和な人間社会に繋がって行く事に成る。


陰陽師・神政館 館長:山下款二